日本学生支援機構の調査です。少し古いので、今はもっと上がっていると思います。
在籍別では専門学校生が最も高く15万7000円という統計でした。これは納得がいく
数字で、専門学校は昼までに授業の終わる学校が多く、かつ日本語学校を卒業した
留学生が次に進む段階なので、日本語がある程度できるので、高い時給のアルバイトに
就ける傾向があります。
ただ、大前提の話ですが、留学生は週28時間の労働しか認められていません。
長期休暇の時期でも週40時間、あるいは1日8時間、という規約です。
もし14万1000円を単純に週28時間で割れば時給1258円。
へえっ、留学生って高い時給もらってるんだね、と納得する方はいないと思います。
ほとんどの留学生が週28時間を超過してアルバイトをしています。
入国管理局でも1事業所での超過に関しては取り締まりをしていますが、
(ラーメン屋で有名な一蘭さんが、昨年摘発されました)
重複している場合での摘発は聞いたことがありません。
働き過ぎ、つまりただ出稼ぎにきている留学生は、お金を稼ぐことが目的なので、
注意や指導などしようものなら、学校から失踪してしまうケースがあるので、
よほどの状態でない限りは、目をつむるしかない、というのが現状かと思います。
留学生が超過して働いている場合、最も影響が出るのは、就労ビザの取得時です。
私どもでは目安として、年収150万から200万円あると黄信号、200万を超えると赤信号、としています。赤信号の状態は、もう就労ビザの取得をあきらめてもらうしかありません。
外国人を雇用する時に、過度に警戒、敏感になっている事業者様、または全く無知で雇用をしている事業者様。両極端の状態になっていると感じます。
外国人の制度は、政府が移民を認めていない以上、グレーの中でそれぞれにとっていい
方法をそのケースごとに考えていくことが必要です。それをするためにも、外国人雇用
に関しては、その道のプロに相談をすることが非常に大事です。